MANABLOG

会社を退職して独立への道を進んでいる25歳。趣味は合唱と指揮と20世紀前後のオペラ歌手鑑賞。

とうとう会社を辞める時がきた、前篇。~今のきみはこの会社にいらないんだ。~

それは4月2日、土曜出勤の日のこと。

上司がぼくに尋ねました。

「午後ちょっと時間いいかな。」

特に何をやる予定でもありませんでしたので、はい構いませんよ、と。

 

で、午後になって。

最初は執務室内のミーティングスペースでやるのかな、と思っていたんです。が、なぜか階下の応接室へ連れて行かれます。

ん? なんかおかしいぞ?

さすがのぼくも不信感を覚えます。

すかさずiPodを取り出して、ばれないように録音スタート!

 

応接室に入り、お互い席に着きました。

そして第一声。

「君はこの会社のことをどう思っているんだい?」

 

重いやつキター!!!!

 

あちゃー、とうとう面倒なのが来ちゃったよって感じです。

どうって言われてもなー、抽象的すぎて答えられねーよーとか考えていると、再び向こうの口が開きました。

「じゃあこっちから言わせてもらうね。今のきみはこの会社にいらないんだ。」

おぉって感じです。ずいぶんストレートに来たな、と。

 

上司の言葉は続きます。

「俺は、お前のことがまったくわからないんだよ。お前の同期とか、今年は言ってきた新卒のことだってわかるよ。でもな、お前のことだけはさっぱりわからない。協調性がないよな、お前は。自分が孤立してるのわかってるのか? 同期のやつらと全然仲よさそうにしてないじゃないか。………」

どうやらぼくの協調性の無さが気に食わなかったようです。

 

さらに続きます。

「お前はさ、朝遅く来て夜早く帰るよな。その時に『何かお手伝いしましょうか?』って聞かないよな。俺のチームで聞いてから帰らないのはお前だけだからな。お手伝いしましょうかって言ってから帰るやつと、言わないで帰るやつ、どっちがかわいいと思うよ。………」

ぼくが残業をしないで定時に帰りること、その時に自分への気遣いが見られないことが気に食わなかったようです。

 

さらにさらに続きます。

「お前は、飛び込み訪問をしたくないって言っていたよな。それは他人の時間を一方的に奪う行為だからって。他人に迷惑だからって。じゃあどうするんだよ。手紙やらチラシやら作るのか。じゃあそれの効果はいつでるんだよ。俺たちはボランティアじゃないんだよ。俺だったら、飛び込みでもいかにお客さんに気に入ってもらえるか、そういうのを必死に研究するけどな。お前はやらないんだよな、飛び込みがいやだから………」

うちの会社が掲げる「健全な価値観」という理念があります。以前、飛び込み訪問はこれに反するんじゃないか? と質問をして上司を困らせたことがあったのです。

ぼくが飛び込み訪問をしない、成果を上げないことに対して許せなかったようです。

 

最後に。

「ということだ。自分を変えろ。具体的には、協調性を持て。同期と仲良くしろ。そして会社の風土に自分を合わせろ。じゃなきゃお前はいらない。」

 

こうして、(大分割愛しましたが)上司の長い長いお話が終わりました。

お前はどう思っているんだ、腹を割って話そう、などと言っていたのですが、ぼくにはどうにも信じられませんでした。

この人は、若い人間の新しい考え、自分とは異なった考えを理解したくてこういっているのではない。ぼくに考えを言わせたうえで、自分に、そして会社に都合の良い理論で否定しにかかってくるのが目に見えていたからです。

そして、それがバカ社長に、その人の言葉で語られるのが目に見えていたからです。

 

ですので、本音1割、適当9割でその場を過ごしました。

 

しかし、その時にハッキリと感じました。

ああ、この会社は、新卒をとって新しい風を入れたい、新しい考えをどんどん発信してほしい、なんていいながら、結局は自分たちの耳に気持ちのいい「ヨイショ」の言葉しか聞き入れないんだな。

そして、今までの慣習(サービス残業、朝残業、会議の準備は始業前に行う etc.)に異を唱える人間は、新しい風を吹き込んでくれる存在ではなく、自分たちの世界を破壊しに来た敵にしか見えなんだな、と。

 

帰り道にぼくは決心しました。

もうこんな会社辞めてやる、と。