MANABLOG

会社を退職して独立への道を進んでいる25歳。趣味は合唱と指揮と20世紀前後のオペラ歌手鑑賞。

とうとう会社を辞める時がきた、後編。~ちっとばかし学歴と頭がいいからって調子乗ってんじゃねえよ!~

週明けの4月4日月曜日。

この日は、ある意味人生の転機となる日です。

短かったとは言え、新卒で入った会社を辞める、と会社に宣告するのですから。

 

その日の上司は、午前中アポイントが入っているようだったので、午後1時に時間をとってもらうことに。

ぼくはそれまでに何と伝えるか、何かを質問されたらどう答えるか、などなど考えなければならなかったのです。が、事件は朝礼で起きました。

 

朝礼とは月曜の朝に行う、簡単な報告会のようなもの。

諸連絡事項や、先週までの各部の数字の報告、そして社長の話。

 

社長の話。

 

これが酷かった。

 

 

彼は40分ほど話をしました。

新卒が入って初めての朝礼ですから、最初は彼らへの激励の言葉でした。

なんてことのない、普通の激励。

なんてことなかったはず、なんですが。

 

「~ということで、頑張ってください。先輩の中には、口ばっかりで偉そうなやつがいます。」

 

ん? 激励?

 

「ちっとばかし学歴と頭がいいからって調子乗ってんじゃねえよ! まぁそいうやつはね、成長しないんですよ。で、お客さんの前に行ってもそうなの。」

 

あれ? これぼくのこと?

 

「ペラペラ口ばっかり達者にいいやがってよぉ、対して売り上げも上げてねぇクセに。こういうやつを誰が可愛いと思うかね。そういう奴は気付いてねぇんだぜ、かわいそうなやつだよな~。」

 

………

 

「数字に対する責任感もねぇクセに、偉そうなこと言ってんじゃねぇよ! 俺はそういうやつ容赦なく辞めさせるし、今までも辞めさせてきた。躊躇しないから。」

 

これが30分近く続きました。

 

よくもまぁ、そこまで人のことを口汚く罵れるなと思うくらい。

そして、大勢の前で、かつ匿名でつるしあげることによって、反論や弁明の機会を一切与えない。一方的に言葉をぶつけてきます。

 

ぼくはこれでも結構心が強いほうです。

指揮者やってた頃なんかは、歯に衣着せぬ物言いで団員からバンバン言われてましたから。オブラートに包む? ナニソレオイシイノ? の世界です。

 

ですが、そんなぼくでも、さすがに放心状態になりました。

今思えば、これ以上心にダメージを負わせないために、扉を閉じちゃったんだと思います。一種の防衛機制ってやつですね、いやほんとに本能に感謝。

 

朝礼が終わり、そのまま業務へ突入。

といっても放心状態が続いているので、仕事になりません。

なんとか昼休みまで耐えて、昼ごはんの名目で外出。

仙台にいる彼女に電話をしました。

 

涙がでてきました。

 

ずっと堪えていたみたいです。電話の向こうで彼女も泣いていました。それはあまりにも酷い、まるでイジメじゃあないか、と。

 

固く決心しました。

もう何を言われても動じない、この会社には心を開かない。

寸分の気持ちだって惜しんでやると。

 

午後1時、面談の時間。

前と同じように応接室に連れて行かれました。

 

どうするんだ? と聞かれたので、辞めます、と即答。

するとあちらも「あ、そう。」の一言。

社長も社長なら、この上司も上司だな、と痛感しました。

 

これが、ぼくが一年間勤めた会社。

これが、ぼくの人生で最初で最後のサラリーマン生活。

 

もう二度と会社員には戻らない。

意地でも自営業で生きてやる、と固く誓うきっかけとなりました。