MANABLOG

会社を退職して独立への道を進んでいる25歳。趣味は合唱と指揮と20世紀前後のオペラ歌手鑑賞。

パッサッジョ域の処理の可否は低音域から始まっている

本日の発見

パッサッジョ域で適切に声を圧縮できるかどうかは、低音域で声にしっかりと寄りかかれるか否かで大きく変わってくる。

 

補足

低音域でしっかりと寄りかかることができていれば、パッサッジョ域に上がっていったときに、それに対抗する力を加えることができます

低音域で胸に寄りかかり、そこへ徐々に、声を飲み込むようなベクトルの力を加えていく。

こうすることによって、声のバランスは保たれ、パッサッジョ域でも力強さを維持した声が出せるようになります

 

逆に、低音域でしっかりと寄りかかれていない場合、パッサッジョ域にかけて反対方向へ力を加えることができないので、中途半端な力のまま音だけが上がっていってしまいます。

この声は非常に軽く、ふわふわとした声で、中性的に聞こえます。

もちろん、そこに人の心をえぐるような感情みたいなものは薄いです。

平均台の上のようで、どこにもよりどころを持たず、非常に不安定な感覚で声を出すことになります。

 

日本の合唱界や、音楽教育の場でもそうですが、適切に胸に留められた声の重要性を分かっていない人が多いです。

適切に胸に留められた声と、胸に落とした声、この二つは全くの別物なんですが、それをわかっていない。

ほとんどの人は「胸を使った声=悪」という偏った判断思考を持っていて、適切に胸に留めている声に対しても、無差別にダメだと烙印を押してしまうのです。

 

黄金期のオペラ歌手を聴いてみてくださいよ。

誰を聴いたって適切に胸を使っているのに、

「彼らは人種が違うから…」

などという根拠のない批判で、日本の間違った音楽教育に手を貸しているわけです。

日本から優秀なオペラ歌手が現れにくいわけですね(涙)

 

ちょっと話がそれました。

低音域からパッサッジョ域へスムーズかつ力を維持したまま移行するためには、
低音域での寄りかかりが不可欠です。

 

もし、学校や合唱団で「胸に落としてはいか~ん」という指導を受けている人は、オペラ歌手の声を一度分析してみることをおすすめします。

マリオ・デル・モナコなんかはおすすめですよ(個人的な趣味です・笑)