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MANABLOG

会社を退職して独立への道を進んでいる25歳。趣味は合唱と指揮と20世紀前後のオペラ歌手鑑賞。

息流しはやる必要ないです。

音楽のコト

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よく合唱の練習前に行われる「息流し」ってありますよね。

「スースースー(吸って)スースースー(吸って)」

こんな感じで、リズムに合わせて息を吐くってやつです。

多分、音楽の授業とか、合唱コンクールの練習とかで、やったことあったりするんじゃないでしょうか。

 

 

で、その息流しですけど……

あれは要りません、というかやるだけ害です

 

なぜか

歌う時のことを考えてもらえれば一目瞭然なんですよね。

あなたは歌をうたう時に、あんな勢いよく息を出しますか?

絶対出さないですよね。そんなことしたら、息が続きませんし、なにより吐く息が多すぎてまともな声にならないからです。

そう、まず実用的でないんです。

 

「あれは息を吐く力を鍛えるトレーニングだから必要だ」

なんて声が聞こえてきそうですけど、これもおかしいです。

息流しで、息を吐くときの筋肉の使い方と、声を出すときの筋肉の使い方は一緒でしょうか。違いますよね。というか、違います。

 

歌をうたうときは、息を吐こうとする力と吸おうとする力、その他もろもろの力が拮抗しているんです。決して、どれか一つの力が優勢になるというものではありません。

しかし、息流しの練習というのは、吐く力ばかりを強めようとします。

だから、害なんです。

 

さらに、本来であれば、歌うときは息を節約して声を出さなくてはなりません。

ですが、息流しをやっていると、どうしても呼気(息を吐くこと)を優勢にするクセがついてしまうんです。

呼気と吸気(吐くことと吸うこと)のバランスの重要性をしっている人間ですら、そういう恐れがあるのですから、そのことを理解していない、あるいは知らない人間にとって、息流しはどれほどの害になるでしょうか。

 

それでも日本中で行われる息流し

それでも、音楽の授業、合唱部の練習、合唱コンクールの練習、いたるところで息流しは行われます。

それは、日本の音楽教師の多くが、正しい声楽の知識を身につけていないためです。

音楽大学を出ていても、声楽は副科で習った程度という人もいますし、たとえ声楽科を出ていたとしても、日本の声楽界がいかに世界とズレているかを認識したことがなければ、息流しなどの間違った情報に流されてしまいます。

また、最近やたら目にする自称ボイストレーナーのみなさん方も、誤った情報の流布に一役買っています。

 

正統をいくのであれば、息流しはやめましょう

ということで、正統な発声方法や、歌唱を目指すのであれば、息流しは行わないほうがよいです。

もし、どうしても行うというのであれば、
全て腹部でコントロールすることを条件に、60秒間、息を節約しながら出し続ける、
というトレーニングくらいにしておいた方がよいでしょう。

このトレーニングが必要か、と言われると首をひねりたくなってしまいますが、それでも従来の息流しよりかはまともです。

 

ということで、正統な歌唱を目指すのあれば、息流しはやめましょう。