読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MANABLOG

会社を退職して独立への道を進んでいる25歳。趣味は合唱と指揮と20世紀前後のオペラ歌手鑑賞。

合唱の練習をするときの発声練習は、ほんの3~5分でよい

音楽のコト

f:id:asa221b:20160513125031j:plain

合唱団の練習然り、中学校や高校の合唱コンクールの練習然り、
いろんなところで発声練習は行われています。

 

で、いきなり結論ですが……

 

発声練習は3~5分で十分です。

 

 

もう少し正確に言うと……

 

合唱団全体で行う発声練習は、3~5分で十分です。

 

それでは、以下で詳細を説明していきます。

 

発声練習とは

ここでいう発声練習とは、ドレミレドやドミソミドといった音形で「アーアーアーアーアー」とかやるやつを指しています。

あるいは、スタカートで「ハッハッハッハッハッ」とかやるやつです。

 

こういう発声練習は、合唱団全体で行うべきではありません

 

そもそもなんのために発声練習を行うのか

発声練習を行う意義・目的を考えてみましょう。

 

例えば、個人で発声練習を行う場合、その目的は自己技術の向上です。

より高い音を出せるように、ピッチが安定するように、フレーズを滑らかに歌えるように。

そんなことに注目しながら練習を進めていきます。

 

では、合唱団全体で発声練習を行う場合、その目的は何か。

それは、合唱団員ひとりひとりの状態を調和させることです。

なにもしなければバラバラのままの息遣いを、全員で整えたり、
あるいは、音を聴いた時の感覚を全員で整えたり。

こういった、さまざまなものを整えるために、発声練習を行います。

 

ですので、全体で発声練習を行う場合は、こうした目的を踏まえたメニューを考えなくてはならないのです。

 

発声練習のメリット

先ほどの目的と重複しますが、

合唱団員一人ひとりの呼吸、体内のリズム、気分、空気感を統一できることが、

全体で発声練習を行うメリットです。

 

発声練習の際に注意すること

発声練習を行う意義・目的からブレないように注意をしてください。

 

目的が2個も3個も増えていくと、合唱団の足並みがズレてしまうからです。

ある人は目的Aに重きを置いて、ある人は目的Bに重きを置いて、となってしまうと、それだけで全体の調和が崩れます。

そうなると、もはや発声練習はただの声だしになり下がります

 

おすすめの発声練習(実際にぼくがやっているもの)

やることは2つです。

  1. 単音で「あー」とロングトーン
  2. パートごとに音を割り振って和音を作る

これだけです。

 

もう少し詳しく説明しますね。

 

1.単音で「あー」とロングトーン

やり方:

音域はレ~ソあたりの、誰でも楽に出せるところを使います。

ピアノかなんかで「ポーン」と単音を鳴らしたら、サンハイでロングトーンをしてもらいます。テンポ60で、7拍伸ばして、1拍吸って。

音量はmfくらい、絶対mfというよりも、出しやすい音量って感じです。

 

このとき注意してほしいことがあります。

それは、だらしない声でロングトーンをすること。

 

もう少し詳しく。

  • 小さな子の「えー、やだよー」
  • かったるそうに「オイ」と声をかける
  • 酔っ払いが「まったくよー」と愚痴をこぼす

実際に、全部想像してやってみてもらうと分かりますが、こういう声を出しているときって、身体のどこかがキュ~っとしています。

このようなニュアンスの「あー」という声でロングトーンをしてください。

 

こうすることで、一人ひとりの素の声が出てきます

素の声が出てくることによって、全員の気持ちが統一しやすくなり、かつ合唱団の声が前に出るようになります。

 

2.パートごとに音を割り振って和音を作る

 

 

1.のロングトーンを基本にして、各パートに音を振り分けます。

 

例:

  • ソプラノ ド
  • アルト  ミ
  • テノール ソ
  • バス   ド

といった風に。

この状態で、先ほどのロングトーン同様、単音で音を出してもらいます。

 

このときの注意点は、バス→テノール→アルト→ソプラノの順に出してもらうこと。

こうすることで、前のパートの音を聴いて、自分の音を出す習慣がつきます

合唱団全体のハーモニーに対する感覚も鋭くなります。

 

ということで、2つの練習方法をご紹介でした。

 

発声練習のコツ

発声練習をうまくすすめるコツがあります。

それは「事実を指摘するのではなく、理想と解決策を指示する」ことです。

 

「ソプラノさん、音低いです」

テノール、ピッチ下がってる」

これでは合唱団のモチベーションはどんどん下がっていきます。

 

こうではなく、

「ソプラノさん、もう少し明るいイメージを持って声を出してください」

テノール、ちょっと姿勢を直してみましょう」

こういう風に、マイナス面やできていないことを指摘するのではなく、
どうすればそのマイナスをプラスにできるのかを指示することが大切です。

 

これをやるだけで、合唱団の声は格段に良くなります。

そして、合唱団からあなたに対する信頼感も格段に上がります。

 

事実、ぼくもこのコツを意識してから、合唱団との連携が上手くいくようになったのを良く覚えています。非常に使えるコツですので、ぜひ覚えていってください。

 

発声練習で一番大切なこと

これまた先ほどと重複しますが、

意義・目的に沿った練習メニューをすること

が大切です。

 

毎日5分の発声練習でも、100回やったら500分、8時間強に及ぶのです。

そして、その時間がただの声だしとして浪費されるか、合唱団の統一につながるかは、日々の意識の差にかかっています

 

まとめ
  1. 発声練習で一番大切なのは、意義・目的からブレないこと。
  2. 上手く進めるコツは、マイナスの指摘ではなく、プラスへの指示
  3. おすすめの練習方法は、素の声でロングトーン

これを守ってもらえれば、合唱団全体の発声練習は3~5分で抑えることができ、
その分浮いた時間をアンサンブル(合わせ)やパート練習に使うことができます。

 

これらの情報は、ぼくが5年間指揮者を経験して気づいたこと・感じたことですので、きっとあなたの役に立てると思っております。

 

もし不明な点、質問等ありましたら、遠慮なくコメントください^^

 

最後までお読み頂きありがとうございました。