MANABLOG

会社を退職して独立への道を進んでいる25歳。趣味は合唱と指揮と20世紀前後のオペラ歌手鑑賞。

指揮が下手な人に共通するたった2つのポイントとその根本的対策

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これまで合唱団で見てきた指揮者を分析してみました。

一口に指揮者と言っても、やっぱり見やすい指揮をする人と、そうでない人がいます。

ここでは、ぼくがこれまでに見てきた、「見にくい指揮」をする人たちの特徴を挙げ、そこから共通する項目を割り出してみます。

 

指揮者例1

絶対音感の持ち主で、ピアノはバリバリ弾ける。

どんな曲でも即興でジャズ調に変えられるなど、ぼくには欠片もない技術をたくさん持っている方でした。

指揮の特徴は以下の通り

  • 基本的な形はできているけれど、大味で洗練されていない
  • タクトから「こういう音楽を作りたいんだ!」という熱意が伝わってこない
  • 曲の途中や終わりでの切り方が無味
  • 曲の振りだしや休符での雰囲気作りがイマイチ

 

指揮者例2

合唱歴はあるものの、指揮者経験はなく、ぼくと同様0から学んでいた方。

例1の方程ではないけれど、ピアノが弾けて、音感もアリ。

指揮の特徴

  • ほっそりとしていたせいか立ち姿が不安定に見える
  • 加減速(腕を動かす技術のこと)がイマイチで、指揮が不自然な動きに見えてしまう
  • 手首・肘の動きが硬く、カクカクとした指揮に見えてしまう
  • 脇の開きが狭いため、胸の空間が確保できておらず、歌い手としては声を十分に出しにくい

 

指揮者例3

小さいころからピアノを弾いており、高校での指揮者経験もアリ。そのうえ絶対音感も持っているというツワモノ。

指揮の特徴

  • 立ち方が甘いため、下半身の不安定さが上半身にまで影響を及ぼしている
    そのため、指揮を振られていて非常に不安定な様子
  • 手首・肘・肩周りの動きが硬く、ぎこちない指揮
  • 指先の鍛錬が足りていないため、指先を使った繊細な表現ができない
  • 加減速はできていた
  • 脇の開きが甘いため、胸の空間が縮こまって見える
    その上で指揮を激しく振るもんだから、どこか滑稽に見えてしまう

 

指揮者例4

ピアノは弾けないものの、合唱を長く続けており、高校時代に全国大会へ行った経験を持つ。

高校時代には指揮者をしていたそうです。

指揮の特徴

  • 脇の開きを確保できておらず、ただでさえ胸の空間が保てていないうえに、そこそこの猫背が影響して、空間の圧迫を助長している
  • 手首・肘の動きが硬く、カクカクとして指揮になる
    加えて、大きく振ろうとしたときに、広がりのある振り方ではなく、歌い手が力みがちな振り方になってしまう
  • 加減速はそこそこにできていた
  • 底辺が高いため、合唱団の声が浮ついたものになりやすい 

 

共通するポイント

個々人に多少の差はあれども、全体に共通することがあります。

それは、

  • 脇の広がりを作れず、胸の空間が作り出せていないこと
  • 手首・肘が硬いこと

この2点です。

 

改善策

では、これらの点を直すにはどうすればいいのか。

 

方法論としては簡単です。

基礎中の基礎、指揮の図形を丁寧に丁寧になぞっていけばいいのです。

3拍子だったら3拍子の形を、4拍子だったら4拍子の形を、メトロノームでテンポをキープしながら、丁寧に軌跡を描いていけばいいんです。

 

で、なぜ「簡単」の前に「方法論としては」なんてつけたかと言うと、ちゃんと理由があります。

 

これ、実践し続けるの大変なんですね……

何の変哲もないじみ~な練習です。

ただひたすらに、鏡に向かって指揮の図形を描いていくんです。

早い人だと10分も経たないうちに飽きちゃう練習なんです。

 

こういう地味練をしっかり続けていくことができると、変に応用に走るよりも、結果的に早く「見やすくて、歌いやすい」指揮へとつながっていきます。

 

例外:キレイなんだけど、歌いにくい指揮

最後に、一見すごくキレイで、形の整った指揮なんだけど、
いざ歌ってみるとなんだか歌いにくい……っていう稀有な例を紹介しますね。

 

その人は、合唱歴も長くて、高校でも指揮者をやっていて、という方なんです。

その人の指揮っていうのは、先ほど言った「指揮の図形」も整っていて、一見ものすごく上手な指揮に見えるんです。

 

が、なぜか歌いにくい。

なんというか、もっとこちらは声を出したいのに、常に抑圧されているように感じる指揮なんですね。

フォルテなんて力強く出せんし、ピアノなんてもう声を出せない感じ。

 

で、それはなぜなのか。

答えは加減速にありました。

もっと正確に言うと、減速の不自然さにあったんです。

本来だったら、宙に投げたボールがちょうど頂点で止まるような自然な減速をしなくてはいけないんですが、その方は、いきなりサイドブレーキを引いたような(これ、わかるかなぁ……汗)減速をしていたんですね。

だから、歌いにくかったんです。

 

ポイントまとめ

ということでですね、一応形としては指揮を振っているように見えるんだけど、なんか歌いにくい、そんな人の特徴を挙げてみました。

  • 脇の開きによる胸の空間確保
  • 手首・肘の動き
  • 自然な減速

この辺りが、陥りやすいポイントかと思います。

 

そして、これらを解消できるのは地味練のみという……

 

というぼくも、ちょっと油断をすると、すぐにほころびが出ますので、常に研究し、修正を加えていく必要があります。

 

さてさて、今回もマニアックな内容をお送りしてしまいました(笑)

一体どのくらいの方に共感をしてもらえるのか、サッパリわかりませんが、もし思うところがありましたら、足跡を残していっていただけると非常に励みになります。

 

それでは、最後までありがとうございました~。